HEICとは?HEIF形式の基本、メリット、デメリット、互換性について徹底解説

最終更新:2026年1月10日

iPhoneユーザーなら一度は目にしたことがある「HEIC」というファイル形式。これは一体何なのでしょうか?本ガイドでは、HEIC(High Efficiency Image Container)の基礎知識から、その元となるHEIF(High Efficiency Image File Format)との関係、JPGとの違い、メリット・デメリット、そしてWindowsやMacでの互換性、さらにはHEICファイルをJPGに変換する方法まで、徹底的に解説します。

HEICとは何か?

HEICは「High Efficiency Image Container」の略で、AppleがiOS 11以降で採用している画像ファイル形式です。この形式は、より広範な「HEIF(High Efficiency Image File Format)」というコンテナフォーマットの一部です。HEIFは、単一の画像だけでなく、画像シーケンス(ライブフォトなど)、オーディオ、深度マップなど、さまざまなメディアデータを効率的に保存できるように設計されています。

HEICの最大の特長は、その名の通り「高効率」であることです。従来のJPG形式と比較して、同等またはそれ以上の画質を保ちながら、ファイルサイズを約半分に削減できます。これにより、iPhoneのストレージ容量を節約し、より多くの写真を保存できるようになります。

Appleは2017年にiOS 11でHEICを導入し、iPhoneのデフォルト写真形式として採用しました。それ以来、iPhoneで撮影した写真は自動的にHEIC形式で保存されるようになっています(設定で変更しない限り)。

HEICの読み方HEICは「ヒーイック」または「ヘイック」と読みます。英語では「High Efficiency Image Container」の頭文字を取った略語で、日本では「ヒーイック」と読むことが一般的です。

HEICファイルの特徴

HEIC形式には、従来の画像形式にはない多くの優れた特徴があります。以下に主な特徴をまとめました:

高効率圧縮

HEICはHEVC(H.265)圧縮アルゴリズムを使用し、JPGと比較して約50%のファイルサイズ削減を実現しながら、同等またはそれ以上の画質を維持します。同じ画質でファイルサイズが小さくなるため、ストレージ容量を大幅に節約できます。

16ビット色深度

JPGの8ビット色深度と比較して、HEICは最大16ビットの色深度をサポートしています。これにより、より豊かな色彩表現が可能になり、グラデーションが滑らかになります。特にHDR写真やプロフェッショナルな写真撮影で威力を発揮します。

透明度サポート

PNG形式と同様に、HEICはアルファチャンネル(透明度)をサポートしています。これにより、透明な背景を持つ画像を保存でき、デザインやグラフィック制作に有用です。JPG形式では透明度がサポートされていないため、この点でHEICは優れています。

複数画像対応

1つのHEICファイルに複数の画像や画像シーケンスを含めることができます。iPhoneの「ライブフォト」機能は、この機能を活用して、1つのファイルに通常の写真と動画を同時に保存しています。

豊富なメタデータ

HEICは、深度マップ、EXIF情報、編集履歴など、豊富なメタデータを保存できます。これにより、写真編集アプリケーションでより高度な編集が可能になります。

非破壊編集

HEIC形式は非破壊編集をサポートしており、元の画像データを保持しながら編集情報を保存できます。これにより、何度でも編集を取り消したり、元の状態に戻したりできます。

HEICとHEIFの関係

HEICとHEIFはしばしば混同されますが、正確には異なる概念です。HEIF(High Efficiency Image File Format)は、画像や動画を保存するためのコンテナフォーマットの規格であり、MPEG(Moving Picture Experts Group)によって標準化されています。一方、HEICは、AppleがHEIF形式を使用して実装した具体的な画像ファイル形式です。

つまり、HEICはHEIFの実装の一つであり、Apple独自の拡張機能が追加されています。HEIFはより広範な標準規格であり、他のメーカーもHEIF形式を使用して独自のファイル形式を作成できますが、現在のところ、HEICが最も広く普及しているHEIFベースの画像形式です。

実際の使用では、HEICとHEIFはしばしば同じ意味で使われますが、技術的にはHEICがHEIFのApple実装であることを理解しておくと、互換性の問題を理解しやすくなります。

簡単に言えば、HEIFは「規格」、HEICは「AppleによるHEIF規格の実装」です。HEICファイルは技術的にはHEIFファイルの一種ですが、Apple固有の機能や拡張機能が追加されています。

HEICのメリットとデメリット

メリット

  • ファイルサイズが小さい:JPGと比較して約50%のファイルサイズ削減が可能で、ストレージ容量を大幅に節約できます。
  • 高画質を維持:ファイルサイズが小さくても、JPGと同等またはそれ以上の画質を維持します。
  • 16ビット色深度:より豊かな色彩表現が可能で、プロフェッショナルな写真撮影に適しています。
  • 透明度サポート:PNGと同様に透明度をサポートし、デザイン用途に適しています。
  • 複数画像対応:1つのファイルに複数の画像を含めることができ、ライブフォトなどの機能に活用されています。
  • 非破壊編集:編集履歴を保持し、何度でも元の状態に戻すことができます。
  • 豊富なメタデータ:深度マップや編集情報など、豊富なメタデータを保存できます。

デメリット

HEIC形式には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります:

  • 互換性の問題:Windows 10以前のバージョンでは標準サポートがなく、拡張機能のインストールが必要です。また、一部の古いデバイスやアプリケーションでは開けない場合があります。
  • Webブラウザでの表示が限定的:多くのWebブラウザでは、HEICファイルを直接表示できません。Webサイトに画像をアップロードする場合は、通常JPGやPNGに変換する必要があります。
  • ソーシャルメディアでのサポートが限定的:FacebookやInstagramなどの一部のプラットフォームでは、HEICファイルの直接アップロードがサポートされていない場合があります。
  • 編集ソフトウェアの対応状況:古いバージョンの写真編集ソフトウェアでは、HEICファイルを開けない場合があります。
  • 共有の不便さ:HEICファイルを他の人に共有する場合、相手のデバイスがHEICに対応していない可能性があるため、変換が必要になることがあります。

各プラットフォームでのHEIC対応状況

HEIC形式の互換性は、プラットフォームによって大きく異なります。以下に各プラットフォームでの対応状況をまとめました:

iOS / iPadOS

iOS 11以降のiPhoneやiPadでは、HEIC形式が標準サポートされています。デフォルトでHEIC形式で写真が保存されるため、ストレージ容量を効率的に使用できます。写真アプリやその他のアプリで問題なく開くことができます。

macOS

macOS High Sierra(10.13)以降のMacでは、HEIC形式が完全にサポートされています。プレビューアプリやフォトアプリで直接開くことができ、変換も簡単に行えます。Macユーザーにとっては、HEICは非常に使いやすい形式です。

Windows 10 / 11

Windows 10およびWindows 11では、標準ではHEICファイルを直接開くことができません。ただし、Microsoft Storeから「HEIF画像拡張機能」と「HEVCビデオ拡張機能」をインストールすることで、フォトアプリやエクスプローラーでHEICファイルを表示できるようになります。変換には、専用の変換ツールやオンラインツールが必要です。

Windows 7 / 8

Windows 7やWindows 8などの古いバージョンでは、HEIC形式の標準サポートはありません。これらのシステムでHEICファイルを使用するには、オンライン変換ツールを使用してJPGやPNGに変換する必要があります。

Android

Androidデバイスでは、HEIC形式の標準サポートは限定的です。一部の新しいAndroidデバイスやアプリでは対応していますが、多くの場合、HEICファイルを開くには専用アプリや変換ツールが必要です。

Webブラウザ

多くのWebブラウザ(Chrome、Firefox、Edgeなど)では、HEICファイルを直接表示できません。Webサイトに画像をアップロードする場合や、ブラウザで画像を表示する場合は、JPGやPNGに変換する必要があります。

HEICを使用するべき場面

HEIC形式は優れた特徴を持っていますが、すべての場面で最適とは限りません。以下のような場面では、HEICを使用することが推奨されます:

iPhoneやiPadで写真を撮影する場合

iOS 11以降のiPhoneやiPadでは、デフォルトでHEIC形式で写真が保存されます。ストレージ容量を節約しながら高画質を維持できるため、特に多くの写真を撮影する場合には非常に有効です。

ストレージ容量を節約したい場合

同じ画質でファイルサイズを約半分に削減できるため、デバイスのストレージ容量を大幅に節約できます。特に、64GBや128GBのデバイスを使用している場合、このメリットは大きいです。

高品質な写真を保存したい場合

16ビット色深度により、より豊かな色彩表現が可能です。プロフェッショナルな写真撮影や、HDR写真の保存に適しています。

透明度が必要な画像

PNGと同様に透明度をサポートしているため、デザイン用途や、透明な背景を持つ画像の保存に適しています。

Appleデバイス間で写真を共有する場合

iCloudフォトやAirDropを使用して、iPhone、iPad、Mac間で写真を共有する場合、HEIC形式のままで問題なく共有できます。

非破壊編集が必要な場合

編集履歴を保持し、何度でも元の状態に戻せるため、写真編集を行う場合に非常に便利です。

HEICを他の形式に変換する方法

HEIC形式には多くのメリットがありますが、互換性の問題から、場合によってはJPGやPNGなどの他の形式に変換する必要があります。

HEIC.Bestの無料オンライン変換ツールを使用すれば、HEICファイルをJPG、PNG、PDFに簡単に変換できます。ソフトウェアのインストールは不要で、ブラウザから直接変換できます。また、複数のファイルを一度に変換できるバッチ変換機能も利用できます。

よくある質問(FAQ)

HEICとは何ですか?

HEIC(High Efficiency Image Container)は、AppleがiOS 11以降で採用している画像ファイル形式です。JPGと比較して約50%のファイルサイズ削減を実現しながら、同等またはそれ以上の画質を維持できます。

HEICの読み方は?

HEICは「ヒーイック」または「ヘイック」と読みます。英語では「High Efficiency Image Container」の頭文字を取った略語です。

HEICとHEIFの違いは?

HEIF(High Efficiency Image File Format)は画像を保存するためのコンテナフォーマットの規格で、HEICはAppleがHEIF形式を使用して実装した具体的な画像ファイル形式です。つまり、HEICはHEIFの実装の一つです。

WindowsでHEICファイルを開くには?

Windows 10/11では、Microsoft Storeから「HEIF画像拡張機能」をインストールすることで、HEICファイルを表示できます。ただし、変換には専用の変換ツールやオンラインツールが必要です。

HEICをJPGに変換する必要がありますか?

Webサイトにアップロードする場合、古いデバイスで表示する場合、または他の人に共有する場合(相手のデバイスがHEICに対応していない可能性がある場合)は、JPGに変換することをお勧めします。

HEICファイルの拡張子は何ですか?

HEICファイルの拡張子は「.heic」または「.heif」です。通常、iPhoneで撮影した写真は「.heic」拡張子で保存されます。

HEICファイルは他のデバイスでも開けますか?

iOS 11以降のiPhoneやiPad、macOS High Sierra以降のMacでは標準サポートされています。Windows 10/11では拡張機能のインストールが必要です。Androidや古いデバイスでは、変換ツールの使用が必要になる場合があります。

まとめ

HEICは、Appleデバイスユーザーにとって非常に優れた画像形式です。高い圧縮効率と優れた画質を両立し、ストレージ容量を大幅に節約できるため、特にiPhoneやiPadで多くの写真を撮影する場合には非常に有効です。ただし、互換性の問題から、共有や編集のためにJPGやPNGに変換する必要がある場合もあります。HEIC.Bestを使用すれば、無料で簡単にHEICを他の形式に変換できます。

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